A群溶血性 レンサ球菌咽頭炎の主な症状
典型的には、2〜5日の潜伏期間の後、突然38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。おう吐を伴う場合もあります。
熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善しまが、まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。
合併症には肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
流行する時期っていつ?
例年11月~4月頃にかけて流行がみられます。
感染経路はどこから?
飛沫感染と接触感染の 2 種類です。
飛沫感染とは…感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスの粒子)を鼻や口などの粘膜から吸い込んで感染する感 染経路です。飛沫を吸い込んでしまう最大の範囲は2メートルであり、これ以上の距離を空けていれば感染しないと言われています。
接触感染とは…感染者による飛沫に手で接触し、その状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染する感染経路です。ドアノブや つり革、スイッチなど不特定多数の人が手を触れる箇所には十分に注意し、除菌をしていない状態で粘膜に触るのは控えましょう。
予防方法
感染者の飛沫が付着した物を介した接触感染を防ぐため、身の回りの物のこまめな消毒が感染予防対策となります。
また、直接的な飛沫感染を防ぐため、感染の疑いがある方とやむを得ず接触する場合は、マスクの着用を徹底し、予防を行いましょう。