腸管出血性 大腸菌感染症の主な症状
感染後3~5日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様性の下痢が起こり、その後で血便となります(出血性大腸炎)。発熱は軽度です。
発病者の6~9%では、下痢などの最初の症状が出てから5~13日後に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症をきたすことが知られています。
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流行する時期っていつ?
例年7~9月の夏季に発生数が多くなります。
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感染経路はどこから?
感染経路は、おもに細菌が付着した飲食物を口から摂取することによって感染します。
O157は、本来牛や豚などの家畜の腸をすみかにしている細菌です。家畜の糞尿から土壌に細菌がうつり野菜や食物を汚染します。
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予防方法
感染者の咳やくしゃみ、汗などから感染する飛沫感染はありません。また、感染者と触れ合うことで感染する接触感染もありません。
食品からの感染が主のため、鮮度良いものを摂取する、食中毒が流行る時期にはよく加熱する、調理器具の消毒をこまめに行う等の感染予防対策を行うことが大切です。
人から人へ感染する場合は、感染者の便に含まれた大腸菌が直接・間接的に口に入る場合です。
感染した子どもや高齢者の排泄物を処理したあとなどは特に注意して、石鹸と流水で手洗いを行ってください。
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